「怖い話を再検証するコーナー 第9回(部落)」

んでは行きますよ。

部落

前の職場のS主任の地元の話です。怖い話を再検証するコーナーの第1回にS主任のお母さんの話を載せましたが、そのお母さんが今も住む土地のお話です。

場所は宮城と山形の県境。部落っていっても悪い意味ではなく、集落的な意味です。一つの村なんですが、集落同士が離れていて、〇〇区、△△区というように別れていました。(S主任が部落って呼んでたので部落と書きます)そこには特殊な風習がありました。

 

 

「他の部落の祭を見てはいけない」

これはS主任が周りの大人達に小さい頃から言われていたそうです。なんでも、神様が違うからだそうです。S主任が中学生の頃、川の向こうで他の部落が祭をやっていたのを隠れて見たそうなんですが、独特な踊りをしていたそうです。

 

「祭には全力」

夏になると祭をするんですが、それの準備が全力。公民館で踊りの練習をするんですが、それを見ている年配者達が怖い。普段は優しいのに、踊りを間違えると本気で殴ってきたそうです。

 

「他の部落の神社を見つけてはいけない」

これもS主任が小さい頃から言われてきたことだそうです。絶対に他の部落の神社には近寄るな、と。実際に中学生になったS主任は、帰り道での寄り道で、山道に入ったところ偶然に他の部落の神社を見つけてしまい、悪友とお供え物を散らかすイタズラをしました。家に帰ると親から「〇〇のところの神社でお供え物が荒らされたみたいだ。お前は知らないよな?」と聞かれたそうなんです。(情報が伝わるのが早い…)「知らない」と答え、しらばっくれようとしたんですが、悪友が怖くなって白状し、S主任もボコボコに怒られたそうです。

 

「他の部落への対抗意識や差別意識が強い」

部落対抗運動会が始まると、本当に全力でやるそうです。部落のプライドがあるらしく、絶対に負けまいと頑張るそうです。実際に部落間の上下関係もあるらしく、負けようものなら大変な仕打ちをされたそうです。

職場などで他の部落の人間と一緒に働くこともあるそうなんですが、いじめも酷いそうです。

 

「一番山奥に位置する部落には他の部落の人間は入れない」

他の部落に入ることはあるんです。車や徒歩で他の部落を通らないと通勤・通学ができませんからね。でも一番奥の部落は他の部落の人間は入れないそうです。そして、奥の部落の人間もよっぽどのことがないかぎり降りてこないそうです。

 

再検証

今は古い風習も次第になくなり、部落間の上下関係もないそうです。ただ、この前S主任が友達とバイクで一番奥の部落に行ってみたそうです。「もう入れんじゃね?行ってみっか?」と。しかし部落の入り口に男が二人立っていて、外部の人間が入れないようにしていました。グーグルカーはどうしたんでしょうか。。。

 

 

最後に部落といったらこちらの話

裏S区

嗤う人々

 

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