「うちの兄貴の怖い話」
うちの兄貴はお調子者で優しくて、若干ダラしない人なんですが、嘘か誠か「幽霊が見えていた」時期があったそうです。
それは15~20歳くらいの時期だと言っていました。
思春期から来るアレなのか何なのかわかりませんが、霊感がビンビンに高まっていたそうです。
1番高まっていたときには、人か幽霊か判別がつかないほど見えていたと言っていました。
ある日、コンビニでジュースを選ぼうと立っていたら、本の売り場の方から女性が近づいてきて、兄貴は
「なんだコイツ、そのまま歩いたらオレにぶつかるじゃん」
と思ったそうです。
ホントに女性はそのまま近づいてきて、ぶつかる直前に兄貴が女性は人じゃないって気づいて
「うわぁぁ」
と避けたそうです。
変な声出ちゃって、周りから変な目で見られたと言っていました。
また、霊感が高まっていた時期にオーラが見えたそうです。
その当時のことは自分も覚えています。兄貴に
「お前冷たいヤツだな」
と言われたことがありました。
兄貴には私の周りにある水色のオーラが見えていたそうです。
兄貴曰く、水色は冷たい人。オレンジとかの暖色系は暖かい人。
自分に好意を寄せているか、自分のことを嫌いかもオーラでわかったそうです。
だからその当時は女性を落とし放題だったと言っていました。そらそうだよね。自分のこと良く想ってくれてる人だけ狙ってれば成功するよね。
他には、近くの集会所にある電話ボックスには白い女がいるって言ってましたし、
夜中にエンド―チェーンの駐車場で鬼ごっこしてたら店舗の角に白い女がうずくまってたと言ってましたし、
知り合いの水上バイクの達人は、なんでもないところで転倒して、おかしいなぁと思って水面へ浮上しようと思ったら、海の底から婆に足を掴まれて、それ以来、海には入れなくなったと言っていましたし。
ちょこちょこ怖い話を提供してくれる兄貴です。