「怖い話を再検証するコーナー 第6回(真夜中のドライブ)」
本日の話は自分も巻き添えを食らった話。
真夜中のドライブ
あれは19歳の夏だったので、14年前の話ですね。前回の話(呪われた家)のKが車を買ったんですよ。それに乗って仲間4人でいろんなところに行ったもんです。
その日は夜中に集まって、目的地も決めないままフラフラ走ってました。Kが山道を走りだし、交差点で止まりました。
K「どっちに行く?」
みんなどっちでもよかったんですが、助手席の僕が一応後ろの二人に聞こうと振り返ると、運転席の後ろに座る友達の窓の外に、変な靄が見えたような気がしました。あれ・・・と思いながらも聞いてみると、後ろの二人は「左は嫌だ」と。ほしたら一台の車が自分たちを追い抜かして直進していったんですね。みんなで「あの車についていこうぜ」と直進を選択。靄のことをKに言うと少し顔を曇らせました。
夜中の山道のせいなのか、Kの怖い話のせいなのか、車内の空気は重苦しく、ちょっと帰りたくなってきた頃、
K「なんか車が右に引っ張られる」
他のメンバーは内心「おいおい勘弁してくれよ~」な訳で、帰りたい~帰れない~♪ 香西かおりの無言坂状態に陥っていました。
K「〇〇神社で手洗いたい」
他のメンバーは内心「おいおい夜中に神社かよ~」な訳で、HIP-POP(ピーポー)かけてよミラクルナンバ~♪ ミヒマルGT状態に陥っていました。
Kも粋なミラクルナンバーをセット。オーディオからはバンプオブチキンの天体観測が流れていきました。怖さを吹き飛ばすべく熱唱の三人。ハンドルを握るしかめっ面のK。ここで異変。3人の歌とCDが合わない。歌うのやめるとCD「見えな・・ガガ・・望遠きガガ・・ガガガガ!!」
3人「!!!!」
無言でCDを止めるK。またもや香西かおりの無言坂が3人の心に流れる。そうこうしている内に車は海沿いの道路へ。(今思うとなんであんなとこ走ってたんや)そしたら
K「やっぱり右に引っ張られる」
車を停めてタイヤを見ると、右後方のタイヤがパンクしていました。
早起きの猟師さんに手伝ってもらい、直して帰ったのでした。パンクしてたから右に引っ張られたのか。。。右に引っ張るナニかがパンクさせたのか。。。
検証
右に引っ張られる現象はパンクでしょうね。
僕が見た靄も見間違い。
CDは故障。
まぁこんな偶然はいくらでも重なる。
ただね、最初の山の中の交差点。あれが不思議なのよ。昼に同じルート走ったら、左に道はなかったんだよね。直線と右折の分岐だったのよ。不思議だね~。4人全員見てるからね~。左に行ったらどこに着いたんだろうね~。(ちいさな山だから、そこしか分岐はない)どうせだったら全部右に統一してほしかったね~。右に引っ張るんなら、右の道が消えてたら100点やね~。
ということで、怖い話なのに筆が走って途中悪ノリしてしまいました。