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「オカルト的尾行方法とは!わざと相手に気づかせるぅ??」

わざとターゲットに気づかせるように尾行し、ターゲットは気づいてないフリを意地でもする。そんな特殊な状況で、急に降りだした雨にも負けず、ニヒルな顔の33歳のおっさんは尾行を続けたのです。

 

 

 

 

子供の頃のこと。マイナーな遊びに飽きた僕たちは、どこかで変な遊びを仕入れてきては実践し、飽きたらまた仕入れ・・・の繰り返しで、週刊少年誌に情熱の全てをかけていたバカ小学生は、とにかく影響され、多くの遊びを漫画から仕入ていました。

「勇気ありゲーム」や「前の人の真似をしなければならないごっこ」等の遊びは、チャンピオンで連載していた「4年1組起立!」や、ジャンプで連載していた「王様はロバ」の作中に出てくる遊びの真似でした。今の子供のようにゲームを1人1台持っているような時代ではなかったため、遊びにも真剣だったのです。

 

その中でも「前の人の真似をしなければならないごっこ」は面白く、しばらくの間ブームが続きました。先頭の人の行動を後ろの人は必ず真似しなければならず、その後ろの人も、その後ろの人も・・・という遊びです。最初は水たまりを飛び越えたりするくらいで、運動神経のない仲間が水浸しになるくらいで済んでいたのですが、次第に過激になっていき、最終的には先頭(主に僕)がクラスメイトの頭を引っ叩く暴挙に出て、後ろのメンバー全員が同じクラスメイトの頭を引っ叩くという悲劇が生まれたのです。ただ勘違いしてはいけないのが、この引っ叩かれたクラスメイトはイケてる男子で、彼もわかっていて最後まで引っ叩かれてくれるんです。俯いて怒りと笑いを堪えながら。最後尾のメンバーが引っ叩いた瞬間に鬼のような反撃が待っているのです。それを僕たちは「捕まったー!!」と角から顔を出し、爆笑するのです。だからこの遊びの最後尾は嫌でした。将来の野球部のエースとなるイケてる男子が結構な力で反撃してくるのです。そしてやられるのは大抵Kちゃんでした。

 

 

 

 

 

変な遊びで盛り上がったなぁ・・・と空をあおぎ、それでも特殊な尾行を続ける僕は、ターゲットが周りの友達の動きに合わせてアンパンマン音頭を踊っているかたわら、娘の姿に成長を見て少し感動し、頬をつたう一粒の滴は雨の雫と重なって地面に落ちたのでした。





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