読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

「匂い (オカルト)」

 先日家族で回転寿司に行った。いつも行くお店だ。このお店、子供へのサービスとして利用回数に応じてスタンプを押してくれる。毎回アイスやケーキが無料になるのだ。サイドメニューも充実していて子供には嬉しい店である。なので月2回は行っている。

店は11時からやっている。子供のお昼寝を考えるとオープンと同時に入る。だがこの日は11時半頃の入店になった。ここで異変が起こる。

 

臭い。

臭いのだ。

 

無意識に「くさいなぁ」と呟くと、一人で食べてるお爺さんが少しこちらを向いた。

席についても臭い。なんだ?誰だ?ここで容疑者にお爺さんが浮上。まさか路上生活者の方か?奥さんもだいぶ臭がっている。後からきたファミリーも臭い臭い連発。

お爺さんが帰る。匂いは継続。お爺さん冤罪。心の中で土下座する。「申し訳ございませんでした。疑ってました」

見慣れない店員が近くを通った。小太りの女性店員だ。少し匂いが増した気がした。犯人はお前か。どうしてくれる。何を食っても炙りチーズだ。チーズフェアをやるなら宣伝してくれ。シークレットフェアは反則だ。

お会計のボタンを押すと容疑者の女性店員登場。まったく臭くない。心の中で土下座する。「申し訳ございませんでしたぁぁぁ!!あなたの体臭だと思ってましたぁ!」「とんだバイト採用しやがったなぁ!」と店長まで責めました。

帰り際。一番臭かった通路を通るとまだ臭い。なんだろう。バイトが出勤して「おはようございまオロロロロロロr!!ブシャー!!」だったのだろうか。いや違う。モルダーならそんな状況さえも疑うはずだ。

「スカリー、透明人間って知ってるかい?透明人間は死後どんな状況になると思う?誰にも気づかれず死んでいくんだから埋葬してくれる人もいないはずだ。そこに透明人間が死んでいたらどうだろう。腐臭が漂うんじゃないかな?」

そう言うとうちの奥さんは「モルダーあなた疲れてるのよ」とは言ってくれず

「お父さんまた変なこと言ってるねぇ」と子供に話していた。